生 活 科 教 育 講 座


「生活&総合」のデーターベース

本講座では、平成14年度から16年度にかけて文部科学省の科学研究費補助金の助成(研究課題名:総合学習時代の教科論−総合的な教科としての生活科の在り方−)を受けて、愛知県内の小学校と中学校を中心にした「生活科」および「総合的な学習の時間」のデーターベースを作成しました。各学校の実践の概要を一覧表形式で見ることができます。「生活科」および「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発にご活用ください。 

実施年月日/
実践校
単元名 課題
および
テーマの
類型
単元と授業の概要
2003/6/3

愛知教育大学附属
名古屋小学校  
 
1年生 生活科 
(40人学級)
さかせよう世界に一つだけの花 植物の
栽培
自分の
成長
 本単元「さかせよう世界に一つだけの花」は20時間完了の単元である。校内散策中に子どもが咲いている花に興味を示していたことをきっかけに,自分でも実際に花を育て,発芽の様子や生長の過程を感じ取りながら育てた花を来年度の1年生にプレゼントするという構成になっている。
 まず「気付く段階」として目の前の種に「何の種だろう?」と疑問を抱く。それは当然,育てて確かめたくなる「試す段階」へと移行される。ここでは,自分の育てている植物にあった世話の仕方を調べたり,考えたりしながら対象へのかかわりはしだいに深まっていく。そして「振り返る段階」として自分の願いを成就させていくのである。
2003/6/3

愛知教育大学附属
名古屋小学校
  

 2年生 生活科 
(40人学級)
附小の下から
こんにちは!
公共物
(地下鉄)
地域
 本単元「附小の下からこんにちは!」は18時間完了である。様々な地域から公共交通機関を利用して附小に通学している子どもの実態に合わせた単元である。特に地下鉄に照準を絞って取り上げ,それを利用したり支えたりしている人々を取り上げ,自分とのかかわりに気付いていけるようになるというねらいがある。
 「気付く段階」では,上飯田連絡線に乗るという共通体験を基に,次時の「試す段階」での自分の乗りたい乗り物の体験活動につながっていく。そこでの計画立案,「振り返る段階」での駅員さんへのインタビュー調査へと,単元の流れは佳境を迎える。子どもは知的好奇心を存分に発揮し,そこにかかわる人々の願いに気付いていくのである。
2003/6/4

愛知教育大学附属
岡崎小学校
 

5年生 総合 
(38人学級) 
守っていこう
命を育む 
大切な自然を
地域の
川の環境
ゴミ拾い
 愛知教育大学附属岡崎小学校は,生活科と総合的な学習の時間を合わせて「くすのき学習」として扱っている。
 本単元は,「守っていこう,命を育む大切な自然を」という33時間完了の単元であり,5年生となり,高学年の意識をもって学校生活を送り始めた子どもたちに対して,学校の近くを流れる「伊賀川を守る」という活動を学級の仲間と一丸となって成し遂げることで,まわりの人に役立つことを考えて行動できるようになってほしいという思いがこめられている。
 本時は33時間分の4時間目であり,子どもたちはこれまでに乳岩峡で自然のよさにふれたり,矢作川を守る活動を28年間続けている清水さんの話を聞いたりして,自然を守るために大切なことは何だろうという意識が高められている。そこで本時では,川に対する思いを発表する中で,自分達ができる活動を考え,今後の活動を行っていきたいという動きを引き出すことを目標として授業は進められている。
2003/6/4

愛知教育大学附属
岡崎小学校


1年生 生活科
(40人学級)
つくってあそぼ!
ふしょうのもりで
校庭
 遊び
 愛知教育大学附属岡崎小学校は,生活科と総合的な学習の時間を合わせて「くすのき学習」として扱っている。
 本単元は,「つくってあそぼ!ふしょうのもりで」という25時間完了の単元であり,幼稚園から進学し徐々に友達に対する思いを強めている1年生に,附小の森での遊びを通して友達をさらに増やし,仲良く過ごすことができる子どもになってほしいという願いがこめられている。さらに,工夫して遊ぶと楽しいと感じ始めた子どもたちに,木登りロープやブランコなど「自分で作る遊具」を教材とすることで,工夫しながら最後まで自分の力で作り上げることのできる子どもにしたいと考えている。
 本時は,これからも友達と進んで活動していきたい,自分の遊具をもっと工夫したいという思いを高めることを目標としている。そこで,ターザンロープを張れたうれしさを語る子,くすのきに登れるはしごを改造したいと考えている子などに発言させることで,遊具への思いを大切にしながら,これからも遊具を改造し,自分の思いのこもった遊具にしたいという気持ちが子どもの中に高まることを期待している。
2003/6/6

刈谷市立
衣浦小学校


 2年生  生活科
(25人学級)
野菜となかよし 栽培
自分の
成長
 本単元は「野菜となかよし」という25時間完了の単元であり,対象学年は小学校2年生である。子どもたちは,生活科の栽培活動において1年生から2年生の夏にかけて全員が同じ植物を栽培するという活動を行い,収穫の喜びを味わってきた。そこで本単元では,今までの経験を基に,自分の育てたい野菜を選んで育てる活動を仕組み,その中で,自分の植物と友達の植物とを比べて違いに気付いたり,自分の植物という気持ちで栽培することでその植物に愛着をもち,命を慈しむ気持ちや小さな変化にも目をとめ驚きを表現する素直な気持ちを,より引き出せるよう設定した。本時のめあては「やさいじまんをしよう」であり,発表を通して自分の野菜の生長を振り返り,これからの活動の目標をもたせるよう展開する授業である。
2003/6/16

刈谷市立
双葉小学校


  5年生 総合
 (学年140人) 
おらが町自まん!
トークバトル!
地域
学年全体
の討論
 本単元は,「おらが町じまん!トークバトル」という,25時間完了(予備7時間)の単元であり,自分が住んでいる町のよさを見つけ合うことで,児童が地域に愛着をもつことを総括目標としている。児童は,自分が住んでいる町の自慢を探すために,地域に以前から住んでいる人に聞くといった調査を行ってきた。そして,調査をもとに,町の自慢が伝わる資料を作成し,本時に臨んだ。本時は,5年生の全クラスが,体育館という大きな会場を利用し,それぞれの児童が生活する地区ごとにチームを作り,「トークバトル」でそれぞれの町の良さを発表していく。本時は,ディベートの技能を高めるだけでなく,今まで気づかなかった町の良さを改めて知る機会となった。最後には,議論に直接参加していない児童にも意見が求められ,そこでは相手の意見を認め,受け止めた上での反論を述べることができた。
2003/6/24

長野県諏訪市立
高島小学校


  6年 総合   (35人学級)
響け!
われらの
高島太鼓
伝統文化  高島小学校は長野県にあり,総合的な学習の時間を「白紙単元」と呼んでいる。「白紙単元」とは,白紙の紙に子どもの成長を記していく中で,子どもが様々な価値観を形成し,自分を見付けていってほしいという思いをこめて名付けられたものである。
 本単元は,「響け!われらの高島太鼓」という15時間完了の単元であり,対象学年は小学校6年生である。子どもたちは高島太鼓の演奏に触れて自分たちもやってみたいと願い,実現させた。本授業は,グループに1つずつ高島太鼓を用意し,子どもは打つリズムや打つときの姿勢や体系などを話し合っては試し,話し合っては試し,時には他のグループを参考にしてグループごとの表現を磨き上げていった。その過程での話し合いはそれぞれの子どもの強いこだわりのあるものであり,本校の研究テーマでもある「友とともに,対象との関わりを深めながら,自分を見つけていく子ども」の姿が現れる授業である。
2003/6/30

刈谷市立
富士松東小学校


  4年生 総合  
 (27人学級)
ごみゼロ大作戦 環境 
堆肥
有機栽培
 4年生の社会科「ごみの始末と利用」の単元で,ごみの行方を追って,ごみ収集の人の話を聞いたり処理場を見学したりした児童が,リサイクル運動を進めごみを減らそうと地域に呼びかける,40時間完了の単元である。単元には,教科の学習(社会,国語,理科)の時間も組み込まれている。本時は,生ごみの堆肥化について考えさせる。教師は,給食の残飯などの大量の生ゴミを児童に見せ,その後コンポスト(生ごみ処理機)によってできた堆肥を提示した。児童はごみが肥料になることに驚き,興味をもった。そして,教師は,有機肥料やその価値について説明し,堆肥をどう活用していきたいか児童に意見を求めた。しかし,教師の有機肥料やコンポストに関する知識が不足していたり,児童の関心が十分に高まっていなかったりという問題から,話し合いはあまり深まらなかった。
2003/7/3

岡崎市立
連尺小学校


  1年生 生活科  (30人学級)
みんなだあいすき! 飼育  本単元は,「みんなだあいすき!」という42時間完了の単元であり,アイガモ,モルモット,チャボを飼育している。対象学年は小学校1年生である。連尺小学校は,生き物とのふれあいを通して生き物への愛着を深め,自分の気付きや思いを表現できる子どもの育成に取り組んでいる。また,子ども同士の話し合い活動を重視しており,本授業においても友達の意見を踏まえた発言など,1年生とは思えない豊かな話し合い活動が展開された。これは,発達段階を踏まえて授業の始めに前時のビデオを見せたこと,うまく言葉にできないところを身体表現を使って表現させる支援があったこと,そして,同じ場面を見ていた子ども同士で説明を補い合おうとしていたことなどにより可能であったと思われる。豊かな体験活動から学び,話し合いを通して気付きを深める手本となる授業ではないだろうか。
2003/7/3

岡崎市立
連尺小学校


  6年生 総合   (33人学級)
ぼくらの
康生プロジェクト
地域の
課題
 本単元は,「ぼくらの康生プロジェクト」という45時間完了の単元である。連尺小学校は康生地区と呼ばれる徳川家康にまつわる文化遺産が多く残る場所に位置するが,旧官公庁街の再開発事業が進み,歴史と開発との共存が課題となっている。そこで,開発が進む前の康生地区の商店街などの様子をビデオで見せたところ,子どもたちから康生地区についてもっと調べてみたいという声が上がり,本単元がスタートした。本授業は,調べてきたことを基に,康生地区をどうしていきたいのかについて話し合う活動である。テーマを「変えていきたいもの」に絞ることで,友達との考えの違いに気付いたり,自分の考えを深めたりすることができる話し合いを設定した。また,考えの変化を子どもたち自身で把握できるよう,思いや考えを記載した座席表を配った。そのため,自分の考えは自信をもって述べることができたが,友達の意見を踏まえるという点では課題が残った。しかし,調べ学習をしてすぐ発表ではなく,調べ学習を基に意見交換をする場を設定したという意味で,意義のある授業ではないだろうか。
2003/9/19

刈谷市立
衣浦小学校

  4年生 総合   (33人学級)
目の不自由な人と料理をしよう 福祉・
健康
ボランティア
 本単元は,「目の不自由な人と料理をしよう」という90時間完了の単元で,対象学年は小学校4年生である。障害をもつ人に対する見方やかかわり方を改めて考えることで,自分たちにできることを考え,実行できる子どもの育成を目指して設定された。子どもたちに身近な点字ブロックなどに疑問をもち,調べ学習を行った。調べ活動の中で出会ったYさんとクラスの子どもたちの交流は日常的に行われており,家に遊びに行く子どももいるほどである。そこで,本授業ではYさんをゲストティーチャーとして招き,Yさんの生活の工夫を話し合いのテーマとした。子どもたちは,話し合い活動やYさんの話から,障害をもつ人が自立した生活を送っていることや生活を楽しんでいることを心で理解することができた。

2003/9/25

岡崎市立
六ツ美北部小学校

6年生 総合
   (31人学級) 
発信!
六北っ子
リーダーズ!
低学年の
子とのかかわり
環境 
ボランティア 
地域
 六ツ美北部小学校では,6年生が1学期から縦割り交流などで1年生とかかわってきた。しかし,教師は,彼らのが決められた活動や行事をなぞってくだけになっていることを懸念していた。そこで,「発信!六北っ子リーダーズ!」という,一年間継続的に行う100時間完了の単元を構想した。1学期は,学校のリーダーとしてやらなければならないこと,やってみたいことを考え,実践した。本授業は,1学期の取り組みを反省し,継続の活動として2学期に行った実践を報告し,良い点や改善すべき点についてクラスで話し合い,活動をよりよくしていこうとする授業である。授業の中では,「ふざけて言うことを聞いてくれない子がいる」「1年生に悪口を言われて泣きそうになってしまった」などといった困ったことについての報告が多く出た。そのため,「厳しく注意したり,たたいたりした方がいい」「言うことを聞かない子は退場にすればいい」といった意見が次々に出された。そこで,ゲストティーチャーとして,1年生の担任の先生が登場し,1年生との上手なつきあい方や6年生への願いなどを語り,6年生は,今後の1年生とのつきあい方を改めて考えることになった。
2003/9/26

愛知教育大学附属
岡崎小学校


  4年生 総合    (40人学級)  
よねっ子に
あげたい 
わたしの
思いやりの実
異年齢の
子との
かかわり
ボランティア
 本単元は,50時間をかけて,家族と過ごすことのできない米山寮の幼い子どもたち(よねっ子)と交流し,児童に家族がいないという未知の境遇に目を向けさせるとともに,彼らが交流の在り方を見つめ直し,相手を思いやって活動できるようにすることをねらいとしている。このクラスの子どもたちのほとんどが,毎日家族と楽しく暮らしている。本時は,よねっ子と交流してまだ間のない段階であるが,前時の交流から,「よねっ子のことがわかってきたよ」「もう一度行きたいな」といった意見が出され,次の交流ではどんなことをしようかクラス全員で話し合う。
2003/9/26

岡崎市立
夏山小学校


 1年生 生活科  (10人学級)
遊ぼう 
食べよう
育てよう
動物の
飼育
 夏山小学校は,平成13年度・14年度とソニー子ども科学教育プログラムにおいて入選プロジェクト校に選出された学校である。周りを山と川に囲まれる自然豊かな地域にあり,オープンスペースの校舎をもち,全学年単学級である。今回紹介するのは,入選プロジェクト校発表会における実践である。
 本単元は「遊ぼう 食べよう 育てよう」という生活科84時間,道徳2時間,図工6時間,国語2時間の単元構想で,対象学年は小学校1年生である。学校探検から始まり,単元名にある遊ぼう・食べよう・育てようの3つの活動を並行して展開し,野菜の先生として祖父母が参加している。本時は「虫さんとともだちになろう」という11時間の小単元の8時間目である。子どもは机の上に自分のかっている虫を用意し,気付いたことを発表する。ある子どもが発表すると,その子どもの机に集まって観察するなど,意欲的な活動の様子が見られた。
2003/10/2

刈谷市立
小垣江小学校

  5年生 総合   (35人学級)
お年寄りとともに 福祉・
健康
家庭や
地域との
かかわり
 本単元は,「お年寄りとともに」という67時間完了の単元で,対象学年は5年生である。小垣江小学校は,祖父母と同居している子どもが4割ほどおり,お年寄りを敬遠する子どもはあまりいない。また,4年生では子牛を育てる体験をしており,命の大切さを学び,思いやりの心を育んできている。そこで,本単元は療養型医療施設を訪れることで痴呆症や身体障害で自力での生活が困難なお年寄りがいることを気付かせ,老人福祉の問題や高齢化社会の問題について考えさせるために設定した。本時は,施設を訪問たときに困ったことや配慮したこと,次回にやってみたいことなどを発表し,2回目の訪問に向けての意見交換を行う。
2003/10/9

岡崎市立
岡崎小学校


  5年生 総合   (35人学級)
草木染めを
楽しもう
地域の
伝統
染め物
 岡崎小学校では,総合的な学習の時間を「ワンダフルタイム」として,学習対象に五感(ワンダフルマインド)を使ってかかわりながら,子どもたちの学びを創り出すことを目指している。本単元の「草木染めを楽しもう」は,小学校5年生を対象とした8時間完了の単元である。「ワンダフルタイム」で育てる「感じる力」・「創り出す力」・「かかわる力」・「実現する力」のうち,本授業では,「創り出す力」と「かかわる力」を目標においている。「創り出す力」においては,先人の知恵や技術を学び,自分の染色の技法に活かすこと。また,「かかわる力」においては,染色の工夫や思いを出し合うことを通して,自分と友達の良さや違いに気付きながら話し合うという活動が設けられた。
2003/10/28

一色町立佐久島
小学校・中学校

 生活科・総合
(全学年)
「しおかぜ学習」シンポジウム
「佐久島 だいすき!!」(低学年)
「もっと知りたい わたしの佐久島」(中学年)
「やるぞ! わたしたちの佐久島元気プラン」(高学年)
「『ふるさと佐久島』発『わたしの未来』行き」(中学校全学年)
少人数の
縦割り
地域
佐久島は,知多半島と渥美半島に抱かれた三河湾のほぼ真ん中に位置する,人口300人余りの漁業と観光業が主な産業の島である。65歳以上の高齢者が島民の半数を占めている。佐久島小学校,中学校は,小中併置校であり,小学生10名,中学生7名の計17名で,複式学級による授業を行っている。少人数を生かした「一人ひとりの学びを支える」支援や,小中併置校の特徴を生かした「小中一貫・連携を図る」指導,そして,島ならではの人的,物的環境を生かした「島とかかわり,島に学ぶ」学習を進めている。
低学年では,生活科で「佐久島 だいすき!!」,中学年では,「もっと知りたい わたしの佐久島」,高学年では,「やるぞ! わたしたちの佐久島元気プラン」,そして中学校全学年で「『ふるさと佐久島』発『わたしたちの未来』行き」という単元名のもと,全校体制で島にかかわる学習を進めている。
本実践は,一年間を通して行われる生活科および「しおかぜ学習」と呼ばれる総合的な学習の時間の単元の中で,今までの学習を発表し,島の専門家や卒業生などから助言を受け,自分たちの追求を見直し,今後の活動に生かす,小中合同シンポジウムである。
2003/10/30

岡崎市立
岡崎小学校


 2年生 生活科   (30人学級)
まちとなかよし
〜ぼくらなかよし
たんけんたい
パートU〜
まち探検
報告会
岡崎小学校の生活科は,「みんななかよし」のテーマのもと,「人・もの・こと」の全ての学習対象にかかわりながら,子どもたちの学びを創り出していくことを目指している。本単元の「まちとなかよし」では,「ぼくたちのまちと仲良しになろう」と始まり,それぞれが自分の関心を持った場所へ出かけた。対象学年は小学校2年生で,30時間完了の単元である。本授業では,1回目の町探検で見てきたことや聞いてきたことをグループごとに報告した。友達の報告を聞いて,探検の仕方の良さや気付きの良さを見つけてメモをとるようにすることにより,友達の良いところに目を向け,また,友達の意見によって自分たちの活動を見直すことで,次の探検に活かそうという授業である。
2003/11/12

刈谷市立
富士松東小学校

 1年生 生活科   (29人学級)
はたらく
自動車
チャンピオン

地域
 乗り物
 国語の単元「いろいろなふね」で乗り物に興味をもったクラスの児童は,消防署に見学に行き,そこにあった消防車,救急車,はしご車に強い関心を抱いた。児童は,それぞれ自分のお気に入りの車を決め,その車について調べていった。本授業は,「すごいぞ,チャンピオンを決めよう」というテーマで,それぞれの児童がお気に入りの車の良いところを発表していく。話し合いでその価値が認められるたびに,教師がその車を高いところに上げていき,視覚的にわかりやすいように配慮されている。最終的に,「先生の家が火事いなったとき,どの車が来ると助かるかな」という問いかけから,児童はそれぞれの車のすごさや役割を理解することができた。この活動は,車の図鑑を作り,6年生や幼稚園の先生に見てもらう活動へとつながっていく。
2003/12/1

西尾市立
西尾小学校

1年生 生活科
  (40人学級)
木とおともだち
―木となかよしに
なりたいな―
学校探検
遊び
 本単元は,町学習の一環として,「木となかよしになりないな」という45時間完了の単元に,「こんなになかよしになったよ」という20時間完了が加わり,65時間完了の単元として構成されている。これらの中には,国語16時間,図工10時間,音楽3時間が含まれている。西尾小学校は,城跡にできた,たくさんの木に囲まれた学校である。子どもたちは,生活科の学校探検でこれらの木に出会い,その後,木登りをしたり実を食べたりと,積極的に学校の木とかかわってきた。また,「この木大好きマップ」を作るなど,発表会に向けての活動も進めてきた。本時は,子どもたちが自分のお気に入りの木と遊んでわかったこと,楽しかったことを発表する授業である。紙芝居やペープサートなどを用いたり,クイズ形式で紹介したりと,それぞれ自分なりの表現方法で発表する。
2004/2/3

安城市立
安城南中学校


1年生 総合
  (37人学級)   
あわせた
目線から
見えること
―幼稚園実習に
学ぶ―
福祉・
健康
社会体験
 本単元「あわせた目線からみえること」は,幼稚園実習を軸にした,11月から2月にかけて行われた。そして,本時は,2日間の幼稚園実習を終え,実習を振り返る授業である。生徒たちは,実習を前もって計画し,幼稚園の先生たちとも打ち合わせをし,模擬実習もして臨んだ。本字の授業で,生徒たちは幼稚園の仕事の大変さや楽しさを,エピソードを交え思い思いに発表した。そして,まどみちおの詩を読み,生徒が幼稚園に通っていたときの先生の話をビデオで視聴することで,自分の成長を支えてくれている人たちへの感謝の気持ちに気づき,また,それぞれの生徒が将来についての自分なりの問題意識を持つようになっていった。
 この後は,園児へ手紙を書いたり,実習を振り返り後輩へ向けたアドバイスを考えたり,新聞を作ったりする予定である。
2004/2/6

豊川市立
萩小学校


  6年生 総合   (37人学級)
ふるさと再発見!
萩のここがすき!
地域環境  本単元は,「ふるさと再発見!萩のここがすき!」という52時間(増える予定あり)の単元であり,対象学年は小学校6年生である。萩小学校は,前に小川,後ろに山という自然に恵まれた地域にあり,全学年単学級の学校である。3年生で「自分の小道の草花を食べよう」,4年生で「萩のゴミ調べ」,5年生で「おいしい音羽米を作ろう」と萩の自然をテーマに活動を続けてきており,6年生では,今までの経験を基に自分のテーマを決め,活動に取り組んでいる。本時は,今までに追究してきたことを発表することで,自分の考えの整理し,今後の追究についての意見交換をする場であった。意見交換の場では,考えを尋ねる質問はあったが,自分の考えとの違いを述べたり,調べ足りないことを指摘したりするなどの意見は出ず,課題が残るものであった。しかし,発表では,萩の抱える問題を自分の問題として捉えたり,研究者と呼べるような調査活動をしている子どもなど,追究活動の充実ぶりが日頃の指導や支援のきめ細やかさを物語る授業である。
2004/2/12

田原市立
若戸小学校


   4年生 総合    (15人学級)
若戸の海は
ぼくらの宝だ
〜海岸を
きれいにしよう〜
地域環境  若戸小学校の4年生は,学校から歩いて10分足らずで着く「若戸の海」を,総合的な学習の時間の舞台として,豊かな体験を積み重ねてきた。そして,海についていろいろなことを調べて発表した。その中で,ゴミが思っていた以上に多いこと,危険な場所があることなどに気づいてきた。子どもたちは,自分たちにできることは何かみんなで話し合い,看板を立ててみんなに呼びかけることにした。本時は,看板に書く言葉や看板のイメージについて話し合った実践である。話し合いの中で,「ゴミを捨てるな」「ゴミ捨て禁止」のようなきつい表現にするべきか,「ゴミを捨てないで」のように優しい表現にするべきか,もしくは別の表現にするべきか議論になったが,本時の授業で結論はでなかった。
2004/3/15

刈谷市立
刈谷南中学校


  2年生 総合   (34人学級)
マイブランド
醤油をつくろう
地域の
伝統
 本単元は,「マイブランド醤油をつくろう」であり,対象学年は中学校2年生である。何時間完了か定かではないが,1年間を通して行っている活動である。刈谷南中学校は,郷土の味として「たまり醤油」が伝わっている地域にあり,本単元では自分の醤油を醸造させることで,食文化や地域による違いに目を向けさせることを目指している。実際に醸造工場へ見学に行き,その後の調べ活動を基に自分たちの醤油醸造に挑戦している。本授業は,醤油の醸造を助けてきている醸造主をゲストティーチャーとして迎え,「火入れ」をし,醤油を完成させる。
2004/5/20

田原市立
若戸小学校


  2年生 生活科   (15人学級)
自然がいっぱい
 ぼくらの若戸
地域環境  若戸小学校は,眼前に太平洋が広がり,校舎の裏には基地などを作ることのできる小山があるという自然に恵まれた環境にある。また,地域の方との連携がよくとれており,地域の人や自然を最大限に活用した単元が組まれている。
 本単元は,「自然がいっぱい ぼくらの若戸」という17時間完了+国語1時間の単元構想で,対象学年は2年生である。1年生では学校の裏にある小山で自然を感じ,食べたり飾りを作るなどの活動をしてきた。2年生になり,子どもたちは学校の外の自然ともふれ合いたいと願うようになった。そこで,本単元は学区探検を設定した。前時までに学校の周りを探検をしており,本時ではそれらの経験を基に学区探検に出るための計画を練る。話し合いは,時間内に学校に戻ってくることなども踏まえて進められる。
2004/5/20

田原市立
若戸小学校


  4年生 総合    (15人学級)
海物語
【若戸の海は
ぼくらの宝だ】
〜海に出かけよう〜
地域環境  本単元は,大単元の導入部分であり,海に親しませながら多くの発見をさせ,校区の海の良さを実感させることを主なねらいとした,22時間完了の単元である。多くの児童が,近くに海がありながらも,身近な娯楽や習い事が多いために,児童の生活と海とが予想以上に離れていることを知った教師は,最初に児童を海に連れて行った。児童は自由に遊ぶ中で,海の楽しさを実感するとともに,海に対する新しい発見をしていく。本時は,その思い出を振り返る。そして,今後なにをやっていきたいかについて話し合う。
 海と繰り返しかかわった児童たちは,しだいに海や砂浜が汚れていることを実感し,海や砂浜の環境問題に目を向けるようになるであろう。
2004/6/2

愛知教育大学附属
名古屋小学校

 2年生 生活科   (40人学級)
なげて めくって
 うらがえせ!
伝統的な
遊び
 本単元は,「なげて めくって うらがえせ!」という8時間完了の単元で,対象学年は小学校2年生である。昔から伝わるメンコ遊びを,「ぼくもやってみたい」という願いを持った子どもたちが,友達とかかわりながらメンコ遊びを工夫していくという単元である。本授業では,前時までに子どもたちが発見したメンコの投げ方を発表した後,各々メンコ遊びを楽しんだ。そして,さらに相手のメンコを多く裏返すにはどのようにメンコを投げたら良いのか,また,自分たちのメンコ遊びをより楽しくするにはどのようなルールにすれば良いのかについての,発表が行われた。ここでは,「立って投げた」や「陣地を作ってやった」などの意見が出され,子どもたちが自分たちなりに様々にメンコ遊びを工夫する姿が見られた。
2004/6/2

愛知教育大学附属
名古屋小学校

 1年生 生活科   (40人学級)
土と水と友達と 砂場・
水遊び
 本単元は,「土と水と友達と」という7時間完了の単元である。身の回りにある自然や身近な物を利用した遊びに対する願いを生かしながら,遊びを工夫し,みんなで遊びを楽しむことができることをねらいとしている。児童は,生活科実習園の畑で遊ぶことに対する自分なりの願いを生かしながら,毎時間,利用されていない畑で友達と仲良く遊ぶ。そのためには,お互いの考えを尊重することが大切となり,約束事やルールが生まれる。また,このような活動の中で,身近なものが遊びに使えることに気付いたり,土や水の感触を諸感覚を使いながら感じたりするであろう。
 本時では,スコップやバケツなど,それぞれの児童が持ち寄った様々な道具を使い,生き生きと遊ぶ児童の姿が見られた。そして,これからどんなことがしたいか,児童は期待いっぱいに答えていた。
2004/6/28

刈谷市立
富士松東小学校

6年生 総合
 (35人学級)
食は脳(know) 健康
子どもの
実態
 富士松東小学校は「共に学ぶ楽しさを実感する子の育成を目指して」という主題を掲げ,感動ある体験活動を通して様々な人々と関わる活動の中で,自分のよさや成長を実感でき,学習に楽しさを感じることのできる子の育成を目指して研究を進めている。
 本単元は,「食は脳(know)」(15時間完了)という単元であり,家庭科からの発展として位置付けられ,家庭科における調理実習で生まれた調理への興味から,「残さない,余らせない,捨てない」をめあてにして自分達で弁当を作る活動をし,栄養,材料費,環境などを考えた,すなわち脳を使った食生活を送ることのできる子ども姿を期待して設定されたものである。
 本時は15時間中の13時間目である。前時,子どもたちは作った弁当のアピールを行っている。本時では,その弁当のアピールを基にそれぞれの弁当の良い点,改善点について話し合い,今後,栄養面,環境面,食材などの多方面から追究課題に目を向けさせる時間として扱われる。
2004/9/27

田原市立
若戸小学校


   3年生 総合   (17人学級)
小山の森は
ぼくらの宝だ
〜ぼくらの遊び場
へようこそ〜
学校の
遊び場
づくり
 若戸小学校は総合的な学習の時間を「ゆりのきタイム」として扱っている。若戸小学校は目の前に海,後ろに山という,非常に自然に恵まれた環境にあり,子どもたちは自然に触れる機会が多い。
 本単元は,「小山の森はぼくらの宝だ 〜ぼくらの遊び場へようこそ〜」(33時間完了)と題し,学校の側にあり,子どもたちの遊び場でもある小山を取り上げ,そこでの遊びを通じて,自然を大切にしながら,友達と工夫して遊ぶことができるようになることを目指している。
 本時は33時間中の6時間目であり,今の自分達の遊び場の様子を思い浮かばせ,もっと自慢できるようにするための活動内容をグループに分かれて発表し,話し合う。そしてその遊び場づくりの話し合いを通して,木を傷つけない取り組みの大切さに気付かせ,小山の自然を守っていこうとする気持ちを高めることを目標としている。
2004/10/20

高浜市立翼小学校

1年生 生活科
 (34人学級)
かぞく だいすき! 家庭
手伝い
 この学校では,1学期は,「がっこう だいすき!」の単元で,学校探検を通して上級生たちとかかわってきた。また,1学期から,「今日のスピーチ」で,聞き方・話し方についても身につけていった。こうした中で,しだいに,家族で出かけたこと,家で手伝いをしたことなどが話題となり,9月からは,「我が家の3大ニュース」を取り入れ,お互いの家族について興味を持つきっかけづくりを意識して取り組んできた。本単元は,「かぞく だいすき!」という,15時間完了の単元である。家族のことを知るとともに,家族の役割を知り,その中で自分が家族のために役立つことができる充実感を味わえるようにすることをねらいとしている。
 本時は,11時間目の「お仕事ライチュウに進化するぞ!自分の仕事で工夫することを決めよう」という場面である。3日間取り組んできた家族の仕事について話したり聞いたりし,家の人が様々な工夫をして仕事をしていることに気付くとともに,自分にできる仕事の工夫点を考えたり,友達の良いところも見つけたりすることを目標とした授業である。ある児童は,実際に手伝いをしたお風呂掃除の様子を,段ボールでつくったお風呂で実演し,他の児童に工夫したこと,苦労したことなどを紹介した。
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